グラスの視点No.1

グラスの視点 No.1

 

 「ブラジルワールドカップから自分を学ぶ」--------------

 “世界との差”をまざまざと見せつけられた

ブラジルワールドカップも健闘むなしく予選で姿を消した。

 

代表選手のほとんどが海外組であり、4年間の成長が“世界との差”に確実に

表れるものと期待が大きかっただけに落胆も大きい。

では、その“差”とはいったい何だったのだろうか。

 

マネジメント、スキル、身体能力・・・私には

それ以前の問題の様に思えてならない。

 

環境、貧困、紛争、家族、郷土、祖国等の全てを背負い、

サッカーをどん底からはい上がる“すべ”とし、

勝負事としてとらえる。

自分をはるかに越えた次元での「サッカーに対する姿勢」

そのものの差が大きく勝敗を分けた様に思う。

 

                                         

恵まれた環境、ビッククラブへのなこだわり、

背番号への執着、ピッチ内での表現が求められる選手が、

ピッチ外でのほえたがり。

所属チームで試合に出ていない選手でも日本では

エースとたたえられる。

“サムライ”とはそんなに “アゴ”が軽かったのだろうか。

 

同じ日本人として我が身を振り返りつつ、

身の引き締まる思いである。

他方、Jリーグ得点王が代表選出されることをサプライズと言う。

私にとってはむしろ選出は当然であり、

選出されなければリーグ20年はいったい何だったのだろうか。

 

サッカーの歴史、文化、風土等、欧米に遅れと違いはあるものの

リーガーは立派なプロであり、得点王とは、まさしく結果を出したプロ中のプロなのである。

プロとは、常に結果が求められている。

結果を出して評価されなければ、プロリーグたる

リーグ100年構想」の行く末がどう見えてくるのだろうか・・・。

 

いずれにせよサッカーファンのみならず日本人が

あらゆる面で岐路に立つ“現状の日本”に

“1人1人が考える”という重く、大きく、貴重な

一石を投じてくれた様にも思う。

 

「解体と再生」「破壊と創造」は、共に壊して創る、

決して1人ではできない協同作業である。

両極端のベクトルを両立、進行させるには、

“大きな力”が必要である。

挑戦には“創造力”が、創造には“破壊力”が、

成功には“持続力”が、何より自己犠牲力が肝要であると思う。

10周年をむかえた私達も日本サッカーと共に

挑戦し、成長していきたいと願う。

現状に風穴を開ける“蟻(アリ)の一穴(イッケツ)”の志で・・・

 

                      一寸の草(グラス)にも五分のグラス魂

                           日本サッカーを愛するサッカーおばさん 太田 環

 

 

躍動した選手の皆さんに心より敬意と感謝を申し上げ、

二人の日本代表監督経験者のコメントを私達の教訓として

ご紹介させていただきます。

自分に置き換え、熟読いただければ幸甚です。

 

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『物事とは必要だから起こる。

偶然負けたのではない、負けが必要だった。

これを乗り越えて見ろと、日本サッカーが挑戦させられている。

今までの日本ならこれでガタガタする。

乗り越えられる可能性があるからこそ

試されているのだと思う。』

                          岡田 前日本代表監督

 

 

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『私が日本にいたころ試合に負けても

「いい経験になった」と言うのをよく聞いた。

勝っても負けても経験だがそれが、

「いい経験」になるかは、今後の努力次第なのである。』

                          オシム 元日本代表監督

 

                                                                             2014年、“勝負の夏”の始まりに・・・。